ネットイナゴは電気カモメの夢をみるか

見出しは演出です。
ネットイナゴというのが話題になっているようですが、その前提となっているのがイナゴの大群に襲われたらもうどうしようもないということのようです。しかし、以前にこんな話を読んだことがあります。それはイナゴの大群に農作物が襲われて、あわやというときに現れたカモメの群れがイナゴを食べたという話です。たしか英語の教科書か副読本だった覚えがあります。その記憶だけでは本当にあったことなのか創作なのかはっきりしないんで、少し調べてみました。どうやらアメリカのソルトレイクであった実話のようです。

定住が始まったその翌年、空が真っ暗になるほど無数のイナゴの大軍に作物が襲われたとあります。苦労して作った作物がイナゴに食べられていく有り様になす術をなくした開拓者達は断食と祈りをして神に助けを求めたそうです。すると遥か西から無数のカモメの群れが現れ、そのイナゴを全滅させ窮地を救った話などは興味をそそります。ちなみにユタ州の州鳥は開拓者達を救った「カモメ」です。ロッキー山脈の中に「カモメ」を州鳥にする州があるなんておもしろいとは思いませんか。

http://www.uswest.tv/utah/slc/slc_02.html

6. ロッキー山脈の中をカモメが飛ぶ!
開拓初期、苦労して育てた作物がイナゴの大軍に襲われた開拓者たちは、断食をして神に助けを求めました。すると西から無数のカモメの群れが現れ、イナゴを駆除し、飢饉から救ったのだそうです。この伝説を裏付けるかのように、ロッキー山脈の中にあり海のないソルトレイクシティに、カモメが飛んでいるのだとか。ちなみに、ユタ州の州鳥はもちろん「カモメ」です。

http://americaclub.jp/trivia/saltlake/#6


神に祈って救われたというのは、本当かなと思わないでもないのです。しかし、カモメがユタ州の州鳥にもなっているのは事実のようです。だから因果関係はともかくとして、神に祈ったということと、カモメによって救われたというのがそれぞれ事実である可能性は高いのではないかとも思います。ネットイナゴに襲われたときも神に祈るとなにか起こるかもしれません。


http://www.kaidosushi.com/mukai/tayori-23.htmにある「Window on Sacramento」の中ほどにはカモメのレリーフの写真があります。
http://www.lds.org/placestovisit/location/0,10634,1885-1-1-1,00.htmlの「Seagull Monument on Temple Square」は英語のページですが、カモメの記念碑の写真があります。