数学の問題と現実の問題

ツイッターに書かれていた数学の問題から。

《平等に分けるには?》
家族は6人。お父さんが正方形のチョコレートケーキを図のように切り分けようとしたところ,娘が「その切り方だと,真ん中の二つだけチョコレートのコーティングが少なくなる」と指摘しました。体積だけでなく,表面のチョコレートのコーティングも平等に6等分するには?

https://twitter.com/Newton_Science/status/924878739447484416


数学の問題として考えるなら、周囲のチョコレートのコーティングが同じ量になるためには正方形の周囲の長さを6等分にできればよく、正方形の切り分け問題として考えることができます。


正方形の周囲の長さを6等分にして、かつ面積も6等分になるように直線で切り分けるには?


という問題を解けばケーキの問題も同様にして解くことができます。正方形の1辺の長さを1とすれば周囲の長さは4で、4割る6だからそれぞれ3分の2の長さを持つように切り分け、面積は6分の1になるようにすればいいわけです。
例えば底辺が3分の2で高さ2分の1の三角形などは、この条件を満たします。


数学の問題ではなく、問題文に書かれているような家族でのケーキを現実に切り分ける場合だと別の方法も考え付きます。
まずケーキの側面を2つ切り落とせば、6つの長方形に切り分けてコーティングの量も同じにすることができます。
最初に切り落とした分も6等分すれば、6人に同じ量だけでなく形も同じにすることが可能です。


出題者の意図としては数学的に解くのが正しいのでしょうが、現実の問題として考えると違う形で面積は同じだと考えればわかる切り分け方よりも、ぱっと見てわかる形も同じわけ方の方が良いのではないでしょうか。