生命の連続性

http://d.hatena.ne.jp/REV/20070626/p1にある「不思議なことそのn」に関して。

 生命という疾患は致死率100%!

 という記述を見た。

http://d.hatena.ne.jp/REV/20070626/p1


分裂のみによって増えるアメーバなどの生命については、致死率100%とはいえないのではと思いました。それどころか、生命の発生から今まで同一の個体が生存していると考えることもできます。分裂の前後で個体の連続性が保たれているとすれば、必然的にそうなります。
つまり、アメーバが分裂した場合は、多細胞性生物の親子のように個体としては別のものではなくて同じものだという考え方です。もちろんアメーバが不死であるわけではないのですが、今生きているアメーバをたどっていけば最初のアメーバにたどり着くというわけです。もちろん、構成物質は入れ替わっているのでしょうが、それは人間などでもそうです。1年前の自分と今の自分では構成物質はだいぶ入れ替わっていますが、やはり同じ自分です。だから、人間の赤ん坊と成長したあとで個体の連続性があるというのと同じ程度に、最初のアメーバと今のアメーバには個体の連続性があるのではないでしょうか。
そんな風に考えると生命の連続性を実感できるような気がします。多細胞生物でも個体の連続性は無いけれども、全ての生命は他の生命から誕生しているという点での連続性はあるわけです。



反対進化 (創元SF文庫)

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