過労死と無責任さ

過労死を防ぐために何が必要かと考えると、健康を保つための医学的知識や、労働条件を守るための法律の知識などがまず思い浮かぶのではないでしょうか。しかし、それだけでは充分ではないのではないかとも思います。
なぜかというと、医学的な知識のある医師でも過労死するし、法律の知識のある裁判官でも過労死するからです。裁判官の場合は、過労死が多いとするデータもあるようで、これは以前に「過労死」というエントリーでも紹介しました。
医学的な知識と法律の知識の両方があればいいのかと考えると、これまたあった方がいいのでしょうが、それで充分だとも思えません。


それでは、何があればいいのかというと、ある種の「無責任さ」のようなものではないかと考えます。無責任というと、良い意味で使われることは無いので別の言い方をすれば過剰な責任を感じないようにすること。もしくはマラソンの途中で歩いてしまうような意思の弱さ。これも言い換えれば、途中で止めるという決断とでもなるのでしょうが、あまりポジティブな言葉は似合わないかも。
何かを成し遂げるために頑張ると言うのとは逆の、適当さのようなもの。明日締め切りだけども、徹夜して頑張るのではなく寝てしまうようないい加減さ。そういったものがあれば、過労死を防ぐことが出来るような気がします。


参考にしたエントリー

根暗な報酬のこと - レジデント初期研修用資料 http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/793
長時間労働をなくす方法 http://deztec.jp/design/10/05/10_working.html