社会的ジレンマ

人力検索はてなの、http://q.hatena.ne.jp/1144250424にあるアンケートについて。

あなたは個室に入り、この作業が終わる迄、誰とも顔を合わせる事はありません。
作業が終わった後も、誰とも顔を合わせる事はありません。
他に同じ作業をしている人が別室に三人、合計四人で作業をしています。
作業は極めて単純なもので「ボタンを押す」というようなものだと思ってください。
作業が一回終わると(ボタンを押す)と、一回ごとに賃金として100円が与えられます。
あなたは他の参加者の為にいくらかを寄付する事が出来ます。
参加者が寄付した金額は倍に増額され、他の三人の参加者に平等に分配されます。
あなたは幾らを寄付しますか。
他の三人が幾ら寄付するかは最後までわかりません。
あなたが幾ら寄付したのかも他の人にはわかりません。
作業は20回ほど行われると仮定して「平均幾ら」でお答えください。


このアンケート内容で奇妙に感じたのは、作業が複数回行われる必然性が無いと考えられることです。作業を何回やろうとも、その結果は最後までわからないし、回答は平均幾らなわけですから。
これが、作業1回ごとに清算されて、誰がいくら寄付したかはわからなくても合計いくらの寄付かは自分が受け取る金額からわかるようになっていれば、複数回行われる意味もでてきます。つまり「囚人のジレンマ」と「繰り返し型囚人のジレンマ」の違いのような感じです。
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20060407にある説明をよむと、このアンケートのもとになった実験があるみたいですが、その実験でもアンケート同様に最後に清算だったのか、それとも毎回清算だったのかはわかりませんでした。


これに関連して、やはり人力検索はてなhttp://q.hatena.ne.jp/1142010783で質問されたものを思い出しました。この質問に関して考えたことは、3月13日のダイアリーでも書きました。

質問です。
あなたは二者択一を迫られます。
全く知らない人、1億円
どちらか一方しか助けられません。
一億円を選べば人は死にます。
人を選べば一億円はなくなります。
どちらを選んでも誰も非難しません。
誰も知らないのですから。私を除いて。
さて、あなたはどちらを選びますか。
理由を明記の上お答えください。
手持ちのポイント(260)がなくなり次第
うちきらせてもらいます。