硬度の基準

http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2006/11/post_772.phpにある「ダイヤモンド」を読んで百科事典でモース硬度を見たことを思い出しました。
硬度10で一番硬いダイヤモンドと硬度1で一番やわらかい黒鉛が同じ炭素だというのを不思議に感じました。また、硬度の数字は単なる順番で、硬度1と2の差と2と3の差が同じではないというのも面白かったです。適当にというと何ですが、基準となる鉱物を10個選んで並べただけのようです。モース硬度で検索すると10段階以外に、15段階に増やしたものもあるようです。

しかし、硬度というのは長さや重さのように定量的に表すことはできなさそうです。これが引っ張り強度とかなら断面積を2倍にすることで強度を2倍にすることができますが、硬度の場合はそうはいきません。硬度2の物質と硬度5の物資をあわせて硬度7にしたりは出来ないわけです。そういう意味ではビッカース硬度なども試験加重やへこみの表面積などといった定量的な値を使っていますがそれでも100HVと200HVの差と200HVと300HVの差が等しいとは言えないわけです。