セッケン

http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20061213/bmrss20061213の「愛・蔵太の少し調べて書く日記 - ブックマーク・RSSから(2006-12-13)」経由で知ったhttp://blog.livedoor.jp/route408/archives/50674724.htmlの「有機化学美術館・分館鉄のにおいの正体 - livedoor Blog(ブログ)」に関して。といっても本文の鉄の匂いについてではなく、最後の方にちょこっとかいてあるセッケンについて。

またせっけんで手を洗う時のぬるぬるもせっけんそのものではなく、そのアルカリ性によって溶け出した皮膚の成分の感触なのだそうです。


これは本当かなと思いました。水酸化ナトリウム溶液などの強アルカリで皮膚がとけて、そのためにぬるぬるするのは確かでしょう。しかし、中性洗剤などもぬるぬるします。界面活性剤の作用です。セッケンも界面活性剤の一種です。
セッケン自体はアルカリ性でもそれほど強くはないはずです。洗濯石鹸などでは油を鹸化するのに使う水酸化ナトリウムが残っている可能性もありますが。それでも多くは界面活性剤の作用なのではないかと思います。
ゴム手袋などをして手を洗ってもぬるぬるするかという実験をすれば、皮膚が溶けない状態でもぬるぬるするのか確かめられそうです。

無駄無駄

http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2006/12/post_424.htmlにある「レジデント初期研修用資料 シンガポールの夢の医療制度」に関して。以下に引用する無駄とされていることについて、そんなことないんじゃないかということを書きます。

破綻寸前のわりにはまだまだ無駄が多いのが日本の医療。

  • 朝の4時に風邪薬をもらいに来る人
  • 湿布だけもらいに来る生活保護の老人
  • 訴訟回避のためだけに行われる、山のような検査
  • 主に世間体とか、年金確保のために生かされる、ほとんど意識の無い痴呆老人
  • 朝の4時に風邪薬をもらいに来る人は、5時から仕事なのかもしれません。誰でも平日の日中に病院に来れるわけではありません。
  • 湿布をもらいに来る老人は、市販品を買うお金がないのかもしれません。そういったものを買えるように生活保護費を増額するという方法もあるのでしょうが、それよりも病気と診断された人にだけ薬を渡すやりかたの方が全体としては費用がかからないように思えます。
  • 訴訟回避のために行われるということは、少なくとも法律上必要だと裁判所が判断するであろう検査です。それを無駄だと判断するのは誰でしょうか。専門家の意見は尊重すべきです。医療の専門家も法律の専門家も。
  • ほとんど意識の無い痴呆老人を生かすことが無駄というのは全く賛成できません。国によっては安楽死を認めるところもありますが、その場合でも本人の意思は必要です。この場合も誰が無駄だと判断しているのか気になります。