ダブる

「ダブる」という言葉は、おそらく英語の"double"からきているんだろうなとは思っていたのですが、辞書にも載っている言葉だとは予想してませんでした。5段活用をする動詞のようです。だから「ダブり」のような使い方も問題無くできます。

ダブ・る
《自五》 (double を動詞化した語)
1.二重になる。重複する。「文字が―・って見える」
2.落第する。
3.ダブル‐プレーをする。
4.ダブル‐フォルトをする。
広辞苑 第四版より引用)


例えばすでに持っている本をうっかりして、もしくは意図的に手に入れてしまった場合は、1.の重複するという意味でしょうか。「ダブる」が"double"からきているとして、それとよく似た「だぶつく」という言葉の「だぶ」または「だぶつ」は何からきているのでしょう。先に「だぶつく」という言葉があったので、それと似た「ダブる」という言葉も受け入れられたのでしょうか。「ダブる」はよく使われていても、「トリプる」は受け入れられそうにありません。

そんなことを考えていたら「瓜三つ」という言葉を連想しました。これは「瓜二つ」から来ているのは明らかですが、瓜二つというのは二つに切った断面がそっくりだという意味のようなので単純に数を増やせばいいというのでも無さそうです。しかし、「瓜三つ」の言わんとするところは簡単に理解できるのであえて文句をつけることも無さそうです。同じように「ダブり」も数を増やしていってもいいのかも。ダブり、トリプり、クワドり、ペンタり、ヘキサり、ヘプタり、…。