歯科医は余っている?

医師が不足しているという話はよく目にします。産婦人科や小児科などは特にそうです。しかし、歯科医はむしろあまっているようです。http://newsflash.nifty.com/news/jcast/ts__jcast_9512.htmの『@niftyNEWS@nifty歯医者もワーキングプア? 「月給25万」から「夜逃げ」まで(J-CASTニュース)』から引用します。

コンビニよりも歯医者のほうが多い
背景には歯科診療所の過剰がある。厚生労働省によれば、医療診療所の数は6万7,441件(2006年調べ)。全国に4万店舗あるといわれるコンビニエンスストアの数をはるかに上回っている。さらに、人口10万人あたりの歯科医師数は全国平均72.6人(04年調べ)で、東京都にいたっては119.9人に上る。1975年に37.5人、98年に67.7人、今はそれからさらに増加し続けている。10万人あたりのコンビニ店舗数が33店舗前後(02年経産省、04年帝国書院調べ)であることを考えれば、その「多過ぎさ」が分かる。もはや、「コンビニよりも歯医者が多い」とは歯科医師からすれば「常識」だ。

http://newsflash.nifty.com/news/jcast/ts__jcast_9512.htm


そして、歯科医の場合は開業する以外には歯科医師として働く道は限られているようです。

他のことができないから、転職ができない
激戦区東京都、なかでも歯科診療所が500近くある大田区歯科医師・藤澤宗徳さんは、「患者が減少していない」珍しいケースだ。しかし、歯科医師界も「今はシビアになっている」と語る。

「先生によって違うでしょうが、今は厳しいでしょうね。厳しいと、日曜も開業したり、11時までやるところもある。これだと、生活がメチャクチャになりますよね。1日何百人の患者さんが来る先生もいますが、1日10人以下しか来ないところもある。歯医者は他のことができないから、転職することができないんですよ。(診療所を)閉めちゃって夜逃げしてしまったという、『悲惨な話』もありました」
私大の歯学部を卒業するのには6年間で3,000万円以上の学費が必要とされる。しかも、歯科医師は開業するほかに歯科医師として食べていく道は限られている。さらに、開業にはテナントも必要で、相当な資金がかかる。莫大な投資をした末、「夜逃げ」となれば、結構「悲惨な話」だ。

http://newsflash.nifty.com/news/jcast/ts__jcast_9512.htm


歯科医師としてではない道というのもあるようです。下に引用するのは、問題があったことに関する記事なのですが、きちんと指針を守っていれば歯科医が全身麻酔を行うことも出来るようです。

 都は今回の調査結果を受け、日本歯科麻酔学会に対し、研修を終えた歯科医に付与する「歯科麻酔認定医」などの資格を、指針に反した場合認めないよう申し入れた。

 患者への全身麻酔医師法で医師にだけ認められているが、厚労省が歯科医の麻酔技術の向上などを目的として現在の指針を策定。法を超える形で歯科医の全身麻酔研修を認めてきた経緯がある。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/archive/news/2007/06/20070628ddm012040148000c.html

物理定数

http://d.hatena.ne.jp/hachi/20070714#p13の『2007-07-14 - あけてくれ - おれカネゴンの「算数できんのやっぱり気にしすぎとや」日記』で書いてあった物理定数の話に関して。

別に遠方でなくてすぐそこにそういう世界(たとえばプランク定数が違う世界)があったとしても、それを観測することはできるのだろうか。暗黒物質だか星間ガスだかによる擾乱と区別できるだろうか。もしかすると、カネゴンたちのスコープは「物理法則が一定の世界の内側だけ」に限られていて、そこから一歩たりとも踏み出すことはできなかったりするだろうか。

もしそうだとしたら、今のところ根拠はないのだけど、これを解決するにはたぶん物理学だけでは不足で、論理学の助けが必要な気が何となくする

http://d.hatena.ne.jp/hachi/20070714#p13


哲学的な話のようですが、こういったことを物理学としても研究している人がいるようです。以下http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0509/invariable.htmlの「物理定数は変化する?:日経サイエンス」より引用。

 1930年代以降,研究者は定数が一定でないのではないかという疑問を抱くようになった。この考え方はひも理論によって理論的に信憑性の高いものとなり,定数の変化を探すことが重要な課題になった。
 特に関心を集めているのは,光速c,1個の電子が持つ電荷e,プランク定数h,そして,いわゆる真空の誘電率ε0の比をとった定数α=e2/2ε0hcだ。
 「微細構造定数」として広く知られるこの値は,電磁気学量子力学理論を適用した先駆者ゾンマーフェルト(Arnold Sommerfeld)によって1916年に初めて導入されたもので,真空中の荷電粒子の振る舞い(ε0)を含む電磁(e)相互作用に関して,相対論的な性質(c)と量子論的な性質(h)を関係づけている。αは約1/137(1/137.03599976)の値を持つということが測定からわかっているため,物理学者の間では137という数値が特別な意味を持つようになった(彼らのブリーフケースの鍵の番号はたいてい137だ)。
 仮にαの値が違っていたら,私たちの周囲の世界は現在とはまるで異なるものになるはずだ。αが今よりも小さくなれば,原子からなる固体の密度が低下し,分子の結合がもっと低い温度で切れるようになり,周期表の安定な元素の数が増える。逆に大幅に大きくなれば,原子核内の陽子間に働く電気的な反発力が,核子を結びつける「強い力」を上回り,原子核は存在できなくなる。たとえば,αが0.1まで大きくなると,炭素原子核はばらばらに分裂してしまう。

http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0509/invariable.html


万物理論 (創元SF文庫)

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