空飛ぶ車

http://www.hirax.net/diaryweb/2008/10/23.htmlの『エッシャーの世界のような「壁を小さなラジコンカー」』で紹介されていた壁や天井を走れる車について。

タカラトミーは9月30日、壁やテーブルの裏などの平面で“張り付き走行”が可能な室内専用赤外線コントロールカー「エアロスパイダー」を10月30日に発売することを発表した。価格は4725円。

 エアロスパイダーは、床での走行はもちろん、内蔵されているファンを回転させて発生する空気の力によって、壁や窓、テーブルの裏、玄関のドア、冷蔵庫、ふすまなど、平面で固い場所であれば張り付き走行できる。

 ただし天井の走行は、電池の残量および重力の関係上、突然車体が落下する場合もあるという。

http://japan.cnet.com/review/news/story/0,3800080055,20381150,00.htm


ファンによってダウンフォースを発生させるというのは、実際にF1の車で考えられていたというのを最近読んだ記憶があります。しかし壁はともかく天井も走れるというのが凄いです。自分の重さ以上の力で上向きの力を発生させているからです。
バランスの問題はあるのでしょうが、ファンで発生するパワーだけを考えれば浮き上がることも可能なはずです。最近は、電動のラジコンヘリもあるし、飛行機の模型でも垂直上昇が可能なパワーがあるものさえあるので、技術としては不思議でもないのでしょうが車でというのが印象深いです。
ファンの回転を逆にすれば、車体に対して上向きの力が働くので飛行は無理だとしても、大ジャンプは出来そうです。


(追記)車体が張り付くのは、空気を吐き出すのではなく吸い込む力で吸着力を発生させているからのようです。だから上で書いたように、自重以上の揚力があるわけではありませんでした。



エアロスパイダー 01レッド

エアロスパイダー 01レッド

原子力と太陽光発電

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20081024/p1の「自然エネルギー補助金(税金の無駄遣い)エネルギー - HALTANの日記」に対するブックマークコメントで、太陽光発電原子力発電への批判が似ているということを書いたのですが、他にも共通点があるかなと思いました。


太陽エネルギーというのが核融合という原子力によって作られているというのも興味深いのですが、それはまた別の話。原子力発電も太陽光発電も、需要に応じた安定供給という面では難があるという共通点です。
太陽光発電は、いってみればお天気しだいだし夜は使えないのはあたりまえです。原子力発電の場合は、これとは逆で同じレベルでしか発電できないという特徴があります。理論的には勿論、技術的には原子炉の出力を制御することは可能です。しかし、運用上はほとんど定常運転になっているようです。
だから夜中などの電気の使用量が少ないときには、電気が余ってしまいます。その余った電気を揚水発電所で使って発電に使う水をくみ上げたもしています。揚水発電は、現在のところある程度大きな規模で電気を貯める唯一の方法です。
揚水発電は、原子力発電とセットで考えられることも多く、反対運動なんかもあったようです。


この電気を貯める機能を持つ揚水発電は、太陽光発電などの不安定な自然エネルギーを使った発電を補完する為にも使えます。条件の良いときに余分に発電した分を揚水発電所にまわして、足りなくなったときに使うことができるからです。
原子力発電と太陽光発電、そのどちらにも補完するものとして有用なのが、揚水発電所です。


参考リンク
wikipedia:揚水発電

log(-1)

http://materia.jp/blog/20081024.html#p01の「prima materia - diary 0の0乗」を読んで、対数表記について少し考えてみました。通常logを使って表記しますが、logxのxを0に近づけていくと、マイナス方向に値が小さくなっていきます。x→0の極限を考えるとlogxは、マイナスの無限大に発散します。
そうすると、0よりも小さいlog(-1)とかは定義できないのかなと一瞬思ったのだけど、複素数を使うと可能なことを思い出しました。