死ぬのが怖い理由

人力検索はてなから、http://www.hatena.ne.jp/1137941096の質問。

あなたの「死ぬのが怖い理由」の主なものが、下記3つ以外であれば教えてください。

1.痛みや苦しみ
2.親しい人たちとの別れ
3.“自分”がなくなること

宗教の信者の人・来世や輪廻転生があると考えている人・死ぬのが怖くない人は回答をご遠慮ください。


理由を考えることは大切だが、単純な理由で説明できないことを便宜的に説明する場合には注意が必要だ。
例えば、痛みや苦しみがあるので死ぬのが怖いという理由の説明に対して、それならば痛みや苦しみの無い安楽死は受け入れるんだという理解は必ずしも正しくは無いだろう。
また、痛みや苦しみの無い安楽死でも怖いならば、その怖い理由は痛みや苦しみだけではないと推測できる。
親しい人たちが一人もいなくなったとしても、死ぬのが怖いのならばそれだけが理由ではない。
“自分”がなくななることというのは、“死”を別の言葉で説明しただけにも思える。しかし、何らかの方法で“自分”が複製もしくは移動できるようになったらどうだろう。心と身体が、はっきりと分けられるものかはわからないが、もし心がなくならないならば、身体はなくなってもいいと思えるだろうか。

いわゆる宗教というのは、「死ぬのが怖い」ことに対応する為の方法の一つではないかとも思う。死後の世界や生まれ変わりがあると信じることができれば、死の恐怖をやわらげることも出来るだろう。

死ぬのが怖くないと思うことも、死の恐怖をやわらげるための方法の一つだろう。もしくは、死から目をそらすことによって、恐怖を忘れることもできるだろう。


ところで、死ぬのが怖くないというと「死ぬことと見つけたり」が思い浮かぶ。毎朝寝床で死ぬ鍛錬をしている主人公。そして、その友人は諫言して切腹を申し付けられることを目標にしている。
残念ながら、作者が死んでしまった為に完結していません。

死ぬことと見つけたり(上) (新潮文庫)

死ぬことと見つけたり(上) (新潮文庫)

死ぬことと見つけたり(下) (新潮文庫)

死ぬことと見つけたり(下) (新潮文庫)