毒をくらわば3

母親にタリウムを飲ませて殺害しようとしたとして、殺人未遂で逮捕され、家裁に送致された少女に関するニュース。

静岡タリウム事件:少女が犯行認める 少年審判
 静岡県伊豆の国市の少女(17)が母親(48)に劇物タリウムを飲ませ殺そうとした事件で、少女が静岡家裁沼津支部で開かれている少年審判で、殺人未遂の非行事実を認める供述を始めたことが関係者の話で分かった。少女は捜査段階でタリウムの購入は認めたが、母親への投与は否認し続けていた。

 処分は5月1日に出る見通しだが、少女が非行事実を認めたため、成人と同じ刑事裁判を受ける検察官送致にはならず、少年院送致などの保護処分となる可能性が高まった。

 これまでの調べでは、少女は昨年8〜10月にかけ、自宅や母親の入院先の病院でタリウムをお茶に混ぜるなどして母親に飲ませ殺そうとした疑い。母親は今も意識不明の状態が続いているという。少女は3月に静岡地検沼津支部から「刑事処分相当」の意見付きで家裁支部に送られた。同支部少年審判の開始を決定。審判は非公開で行われている。

 少女の処分をめぐる審判では、家族の処罰感情が低いことから少女の罪状認否が焦点となっていた。【稲生陽、山田毅】

毎日新聞 2006年4月28日 10時54分


http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060428k0000e040032000c.htmlより引用)

本人が事実を認める供述を始めているようです。記事では「タリウムを飲ませ殺そうとした事件」と書かれていますが、事実関係について確実なことはいえない現状では「タリウムを飲ませ殺そうとしたとされる事件」とした方が正確だと思います。
また、「家族の処罰感情が低い」と書いた場合の「家族」は被害者家族なのでしょうか、加害者家族なのでしょうか。この事件の場合はどちらも同じなのがややこしいですが、両方の可能性があります。被害者の要望として厳罰を望むとか望まないとか言う場合。また、加害者の家族として情状酌量を求める場合も考えられます。
しかし、当の被害者が意識不明の段階で、家族とはいえ勝手に処罰を望んだり望まなかったりというのも変な感じがします。



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