投票で決める

http://www.asahi.com/health/news/TKY200611020172.htmlにあるニュース「asahi.com: はり・きゅうのツボの位置は361カ所、WHOが基準 - 健康」に関して。

国際会議には日中韓をはじめ9カ国2組織が参加。3カ国がまとめた案では、6カ所のツボで合意できておらず、1日の会議で、投票で決めた。このうち、動悸(どうき)や精神的不安、高熱などに効くとされる「労宮」は、日本や中国で古来引き継がれていた、人さし指と中指の間の下の部分に統一された。統一基準は、日本国内の教科書と約40カ所が異なっているという。


少し前に、冥王星を惑星から外すという決定がニュースになりましたが、あれは定義の問題なので投票で決めるのにもそんなに違和感は感じません。しかし、ツボの位置をどうするかというのを投票で決めるというのには強い違和感を感じました。
ツボに関して、その原理は解明されていないものの効果があることは確かなのだろうと思っていました。だから、ツボの位置についても複数の意見があるならばどちらに効果があるか、もしくはより効果があるかを試験すればいいのではないかと感じたからです。新薬の試験のように、ブラシーボ効果をとりのぞいたり二重盲検法を使ったりすることはできませんが、複数ある方法のどれが一番効果があるかを試験することはできるはずです。新しい手術方法の効果を検証したり、剃毛に意味があるのか調べたりするのと同じようなことです。
それが出来ないということは医学や科学の仲間ではなく、おまじないや占いと同じようなものになってしまうというか、そう思われてもしかたないと思います。