NPOバンクは法律上サラ金と同じ

少し前に「グラミン銀行の金利は日本のサラ金なみ」でグラミン銀行について少し書きましたが、日本にもグラミン銀行と同じような目的をもったNPOバンクというのがあるようです。

NPOバンク:貸金業規制法改正で純資産が不足、危機に
 今年のノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行バングラデシュ)の日本版といえる非営利金融「NPOバンク」の多くが、貸金業規制法の改正で存続の危機に陥っている。環境問題や街づくりなどに取り組むNPO法人や市民に資金を低利で融資するが、改正案に貸金業登録に必要な純資産額の大幅引き上げが盛り込まれ、条件を満たせない組織が多いためだ。改正案は今国会で成立する見通しで、全国のNPOバンクでつくる連絡会は「適用除外を」と訴えている。【田村彰子】

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061117k0000e040074000c.htmlの「NPOバンク:貸金業規制法改正で純資産が不足、危機に−今日の話題:MSN毎日インタラクティブ」より引用)


NPO法人も融資には貸金業登録が必要で、サラ金などと法律上の扱いは同じになるようです。そして悪徳業者の排除を目指した法律の改正案が、小規模のNPO法人も排除してしまうのではないかということです。それでは、NOPバンクを特例として認めるようにしたら問題解決かといえばそうでもないようです。上に引用した記事の別の箇所を引用します。

金融庁企画課信用制度参事官室は「悪徳業者がNPOバンクを隠れみのにする可能性もある。事業の公益性を法で線引きするのは難しい」と適用除外に否定的だ。


なかなか難しいものです。