妊娠

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50768919.htmlの「404 Blog Not Found中絶より完全なもの」に関して。

「妊娠を打ち明けてきた彼女に堕ろしてくれって言う男」を女が見抜けない理由も、また然り。もし一般論化されているのであれば、見抜くには一般論をその男に適用するだけだ。しかし妊娠を打ち明けたとき男がどう振る舞うかは、実はその時になってみないとわからない。自分が今この瞬間に妊娠したか以上にわからないはずだ。

だからこそ、一般論で切れるところはあらかじめ切っておきたいとも思う。例えばセックスと中絶の間には、避妊という選択肢がある。昔ならとにかく、今では低容量ピルだってある。返答に窮する設問を投げかける前に、やっておけることは確かにあるのだ。

そして一般論としてはもう一つ、「男は妊娠しない」という事実がある。この事実がある以上、男が対当たりえるのは避妊までで、中絶するか出産するかという選択に対しては当事者とはなりえない。当事者となりえない以上、意見は言えても決定権はない。「中絶なんて許せねえ!」という資格を、そもそも男は持たないのである。この事に関しては、法律を定める権利すら男にはないと私は思っている。彼女が堕ろすと決めたら、彼に許された選択肢はせいぜいその費用を負担するぐらいしかない。そして彼女が産むと決めたら、父親になるかあるいは養育費を払って去るかしかない。どちらも出来ないという男には、それ以前にセックスする資格がない。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50768919.html


避妊について以前に書かれていたのを読んだ記憶があったのんで検索して見つけました。http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50542927.htmlの「404 Blog Not Foundピル 越えられない壁 コンドーム」です。他の人の書いたものではhttp://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/kitamura/kitamura/archive/news/2006/20061019org00m100033000c.htmlの『第115話 「14才の母」−Dr.北村 ただ今診察中:MSN毎日インタラクティブ』も思い出しました。

診療の場でもよく見受けられる光景です。高校生のカップルに「妊娠」を告げながら「どうするの?」と問いかけると、決まって返ってくる言葉が「中絶!」。教育的な意味合いも込めて「中絶しか選択肢はないの」と尋ねると、「だって僕たち高校生ですよ。産めるはずがありません。経済力もないし、育児には自信がない」と。「君たちが高校生だってことは今に始まったことではない。妊娠する前から、セックスする前から高校生なのだ。妊娠したからといって急に高校生になるのはおかしくはないか」と諭すように語りかける僕の言葉の虚しさ……。

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/kitamura/kitamura/archive/news/2006/20061019org00m100033000c.html


高校生くらいであれば、どうすれば子供ができるかということについて単なる知識としてしか知らないのもしかたないというか、若さゆえの無知なのかなあと思えなくもありません。また、高校生よりも少しは大人になったとしても全てを見通すことなどは望むべくも無いでしょう。予想外であったとしてもきちんと対処する、少なくとも対処しようと努力することが出来るくらいでしょうか。まあ二人の合意の上にセックスをしたのだろうから、そこから発生した事柄についても二人の合意を得るようにするべきなのかな。