振り込みと本人確認

http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2007/04/post_1108.phpの「MORI LOG ACADEMY 工作の土曜日」で書かれていた以下に引用する部分に関して。

4/17に書いた郵便局の件については、郵便局員の方数名よりメールをいただいた(感謝)。「それは、その郵便局が間違っている」という内容だった。免許証で本人確認ができれば、振込みは可能、というのが決まりだそうだ。僕も、そうでないと道理が合わないな、とは考えていた。ただ、局員によっては、こういったことが多々あるので、まあバラツキなのだろう、と思っていただけである。まえにも書いたが、昔の国鉄の窓口がこうだった。利用者を突っぱねることで、人を支配している、と錯覚できる、そういう傾向(あるいは趣味)の人間がいる。役人にはこのタイプが多いと僕は思う。そうそう、大学の事務にもかなり沢山いる。大きな出版社経理部にもいるようだ。規則を振りかざすことが、自分の力だと勘違いする病気だと思う。いずれにしても、些細なことだし、本人はきちんと仕事をしているつもりなので、あまり追い詰めない方が得策かもしれない。それよりも、システムとしてもっとシンプルにすることが根本的解決だろう。

http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2007/04/post_1108.php


4/17に書いた件というのは、http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2007/04/post_1100.phpの「MORI LOG ACADEMY パスカルぶるる」にあるものだと思います。

長男S氏の大学から授業料の振込み請求が届いたので、スバル氏は銀行でお金を下ろし、振込用紙を持って郵便局へ行った。ところが、長男S氏と同じ住所の免許証だけでは親だと認められない、10万円以上は駄目だ、ということで郵便局に拒否された。保険証か住民票が必要らしい。お金を出すのではない、払うのにである。彼女は「虐めだ」とめちゃくちゃ怒っていた。僕は、「世の中、そんなもんだよ」と慰める役。どんどん使いにくくして、自分たちの仕事を増やしている。できるかぎり、郵便局や銀行に関わらない生活がしたいものだ。

http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2007/04/post_1100.php


本人名義の振込みであれば、本人確認ができればよいというのはその通りだと思いますが、大学の授業料なので振込人が長男S氏であったのではないかと推測されます。他人の名義で振込みをする場合は、本人名義で振り込む場合よりも厳しいチェックが必要だとしても、それが必ずしも不合理であるとは思えません。子供の学費を親が振り込むのに確認が必要なのは面倒だというのも理解できます。しかし確認をしなければ、親だと偽って勝手に振り込むことも出来てしまうということになります。
確認するのに保険証があればいいというのも不思議に感じます。昔は家族でひとつの保険証だったので、書かれている名前をみることで家族であるかどうかの確認ができたのでしょうが、今は各自で別のカードになっているからです。


“利用者を突っぱねることで、人を支配している、と錯覚できる”といった現象は窓口にかぎらないかなとも思いました。http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2007/04/post_1104.phpの「MORI LOG ACADEMY 怒らないとわからない」などで書かれているようなことです。ただ、逆に出版界の立場で考えると、他の作家のようにサイン会をしないとか急な仕事は引き受けずに出版界の常識からすると異例に長い期間が必要だといった変わり者の作家に対する不満というのもあるかもしれません。

出版界に10年いて理解したことは、「馬鹿正直に言うことをきいて、約束を守っていても馬鹿を見る」ということだろうか。もっと、作家らしく、締切を破り、約束はドタキャンし、書くよと言って書かない、というふうにしなければ、こちらの話はまともに聞いてもらえない、ということ。極端にいえば、締切を破る方が優遇される世界だ。だから、みんなこんなに締切を破っているのだな、それを交渉手段にしているんだな、と理解した。

http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2007/04/post_1104.php


(26日追記)
上で引用した先「MORI LOG ACADEMY」にある掲示板の「MLA掲示板」(http://6715.teacup.com/mori_log/bbs)にも関連した書き込みがありました。代理人が振り込む場合には、名義人と代理人両方の本人確認が必要であるが、例外として入学金や授業料を保護者が振り込む場合は保護者のみの確認でいいようです。
しかし、保護者本人だという確認はどうやって行うのかという疑問は依然として残ります。具体的な方法が決められていなく、窓口の担当者の裁量に任されているのでしょうか。担当者の恣意的な判断によらないように、明確な規則を決めてマニュアル化すれば窓口による対応の差は無くなると思いますが、そういうのをお役所化といって嫌う人もいるかもしれません。
少し探したら、大分銀行で入学金・授業料の振り込みについて説明しているのが見つかりました。こに書かれてるのだと保護者なので、保護者だという証明はいらないのかもしれません。

<入学金・授業料をお振込の場合>
現金10万円を超える入学金・授業料を、お子様名義で保護者の方等が来店され振込される場合は、来店された方(保護者等)のみの本人確認書類をお持ちください。

http://www.oitabank.co.jp/kaisha/o_hurikomi.html