タイムドリーム

テレビで放映していた「時をかける少女」に関して。
最初に、目覚まし時計が落ちてきて目が覚めるシーンがでてきます。そのときちょうど夢を見ていて、夢の中でも目覚まし時計が落ちてきます。これはありがちな夢にも思えますが、因果関係を考えると不思議です。
つまり、目覚まし時計が落ちてきて目が覚めた段階で初めて「目覚まし時計が落ちてきた」ということが判明するのに、それよりも前に夢の中で落ちてくる目覚まし時計を見ているからです。


以前にも引用したhttp://www.faireal.net/articles/7/09/#d30303の『アニメ空間はどのくらい「遠い」か?』から。

以上のことをべつの角度から言い表すと、脳はある程度まで時間軸を操作して「自分のロジックにとってつごうの良い過去」をでっちあげている。夢のなかと現実で同時に落下物が頭にぶつかるような場合、「絶対時間」では現実側でものがぶつかったから夢のストーリーが発生したはずだが、脳にとっては、夢のストーリーの進行速度に合わせて現実を遅らせて認識していることになる。(あるいは脳自身は現実をわざと遅らせたというログをとっているが、その秘密を「あなたには」教えてくれない。)なにせ脳自身がストーリーの作者なのだから、そのへんは自由自在なのだ。いや……本当にそうなのだろうか。本当に「脳があるから夢がある」のだろうか。あんがい、夢というものが先にあって、それを脳のドライバーが検出しているのかもしれない。ふたり同時に同じ夢を見たりすることがあるのを思えば、脳よりも夢のほうが絶対的な現実かもしれないという可能性も否定できないのだ。

http://www.faireal.net/articles/7/09/#d30303


別の解釈としては、「虫の知らせ」がランダムな夢と現実の偶然の一致として確率的に説明がつくのと同じように、偶然の一致というものです。



以前に書いたもの
未来予測