選ぶ

http://www.enpitu.ne.jp/usr10/bin/day?id=103512&pg=20071002の「2007年10月02日(火)夏の鬱憤」に関して。

結婚して七年、涼を求めてというより夫の愚痴を聞きたくないために「今年こそ買おうよ」と言い続けてきたのであるが、我慢すればタダで済むと思っているのか、はたまた自分は週末しか家にいないので妻一人で使うのはもったいないと思っているのか、彼は頑として応じない。
いや、買わないなら買わないでいい。でもそれなら、
「クーラーはいらない、サウナのような部屋に住む、という選択をしたのはあなた自身なんだから、がたがた言わず我慢しなさいよ!」
と私は言いたい。

(略)

問題は彼が留守の日なのだ。私一人のときはもちろんドアは閉めているが、クーラーなしではベランダの窓だけは寝るまで開けたままにせざるを得ない。わが家は一階である。どんな人間が住んでいて部屋のつくりがどうなっているかが外から丸わかりになるようなことは怖いのだ。
「私が一人でおるときに悪い人がベランダから入ってきたら……とかそういうことは考えへんの?」
が、答えは毎度「だって暑いんだからしかたないじゃない」。どうやら妻が危険な目に遭うまでまともに聞く気はないらしい。

http://www.enpitu.ne.jp/usr10/bin/day?id=103512&pg=20071002


クーラーの無い家というのも最近では少数派でしょうが、昔はどの家にでもあるというものではありませんでした。昔読んだ話で、団地の中で一軒だけクーラーを付けている家があって、お金持ちなんだと噂されていましたが、その家には病気の子供がいてというのを思い出しました。

一般的には自分が生まれ育った環境にあったものはあって当たり前のように感じるけれど、無かったものは別に無くてもまあ平気なのかもしれません。自分の部屋にもクーラーがあった人はクーラー無しなんて考えられないかもしれないけれど、育った家に無かったり、家にはあっても自分の部屋に無かった人の場合はクーラーが無くても多少は平気かも。クーラー以外だと、水洗トイレなんかも生まれたときから水洗しか知らない人は、汲み取り式などは考えられないかもしれません。


少し前に書かれていたhttp://www.enpitu.ne.jp/usr10/bin/day?id=103512&pg=20070626の「2007年06月26日(火) 隣人からの苦情」に書かれていたことも思い浮かびました。

だから、一階を選んだ。
私が避けたいストレスとは「騒音に悩まされること」だけではない。わが家にもそのうち子どもができるかもしれない。彼らが家の中を駆け回る足音や振動はじゅうたんや消音マットを敷いたところで防ぎきれるものではないから、私は階下に相当気を遣うことになるだろう。隣人と顔を合わせるたびに「うるさくありませんか、ごめんなさい」と詫び、「ご近所に迷惑でしょ!」と始終ガミガミ叱りつける親にならなくてはならないのはつらい。
と考えたら、防音のしっかりしたマンションを選んだ上に自身が一階に住むことで、「うるさいと思う側になるリスク」ばかりでなく「うるさいと思われる側になるリスク」も減らしたかったのである。
日当たり、ベランダからの眺め、なにより安全面を思えばもちろん上の階のほうがよかったが、住んでいるうちに階下への気兼ねがない気楽さは大きいなと思うようになった。下が駐車場ならビリーに励んでも怒鳴り込まれる心配はない。

http://www.enpitu.ne.jp/usr10/bin/day?id=103512&pg=20070626


別に、自分で1階を選んだのだからがたがた言わず我慢しなさいなどと言いたいのではなく、選ぶときにエアコン付きのマンションにしておけば良かったかもというようなことを思ったのです。リンク先では、騒音に関して部屋を選ぶことの難しさについて書かれていますが、騒音以外にも部屋を選ぶ際に考慮することは沢山あるのかもしれません。まあ、マンションを選んだ段階では夫がクーラーを取り付ける事に、頑なに反対することは予想できなかったのかもしれませんが。


部屋選びに限らず、何かを選ぶ場合には複数ある条件を満足させるのが難しいところです。選んだときにはわからないこともあるわけだし。



(追記)上のマンションの騒音の話をなんで覚えていたのかを思い出しました。それは1階からの騒音に関しての話を読んだからです。上の階から聞こえてくる音が、よくよく調べると1階の住人が発生させていたものだというものです。
http://webcolumn.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_1b78.htmlの「webcolumn マンションの騒音源」に書かれていたのですが、その少し前に騒音に気をつけて1階を選んだという上の文章を読んでいたので印象が強かったんだと思います。

2階以上の人にとっては、騒音は上から聞こえてました。1階の方は、「1階だから多少ドタバタしても大丈夫だろう」という思いこみがありました。それ以来、1階の方が気をつけて下さって、騒音はほとんど気にならなくなりました。もちろん、関係者には真相を伝えましたよ。皆さん、意外だったようです。何しろ、1階のドンドンが5階にいても「上から」聞こえて来るんですからね。

http://webcolumn.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_1b78.html