暗記ではなく

はてなブックマークで紹介されていたhttp://d.hatena.ne.jp/DocSeri/20071128/1196234450の「覚えておきたい、ニセ科学リスト - 妄想科學日報」に関して。リストになっているのは便利だとは思いますが、それを鵜呑みにして覚えていればいいというものでもないと思います。

例えば、ホメオパシーに効果がないというのには異論はありませんが、説明の「病と同じ症状を呈する毒を薄めて薬とする」という考え方自体は必ずしも間違っていないのではと思います。予防接種などのワクチンは、病気の原因になるものをつかって予防効果を得ています。感染力や毒性の弱い菌を使う場合や、不活性化した菌、菌の毒素を使う場合などワクチンの種類としてはいくつかありますが「毒を薄めて薬とする」という説明は可能です。
それから、触媒によって反応を促進された物質には触媒分子が一つも含まれてはいないが触媒の影響は受けていることを考えると、一分子も含まれていないことが効果がない証明にはならないのではと思ったりもします。

関連エントリとしてあげられているhttp://d.hatena.ne.jp/DocSeri/20070426/1177549698の「ニセ科学の見分け方」やhttp://d.hatena.ne.jp/DocSeri/20070620/1182313241の「正しい懐疑マニュアル」の方が、考え方を説明していて参考になるのではと思いました。


奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究 (ハヤカワ文庫NF)

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