セクハラにならない場合
受け手がセクハラだと感じたとしても、セクハラでは無い場合があるのではということに関して。
受け手の判断のみでセクハラは成立するという意見は、多くの場所で見られます。
下の記事のブックマークコメントにこんなことを書きました。
ROYGB 正当行為ならば、誰かの「嫌なこと」だとしても認められる。セクハラだと受け取った人が職場などの窓口に相談しても、セクハラだと認定されない場合もあり得る。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/naoya_fujita/20090215/1234686963
正当な行為の一般的な話についてはウィキペディアなどが参考になるでしょう。通常ならば違法とされる行為でも、そうならない場合について説明されています。
この他に、事実関係が存在するのかどうかというのもあたりまえですが重要です。「Aという行為があって、それはセクハラである。」という訴えがあった場合に、Aという行為が存在するかどうかによって問題は全く変わってきます。受け手が感じたことは事実であっても、それに対応する現実が無かったらセクハラにはなりません。これはセクハラ以外の事柄でもそうで、「違法行為があった。」という証言があっても、違法行為があったと認定されない場合はあります。証言の有効性は、証言にある事実が存在したと推定される場合でないと成り立ちません。これはまあ、特に言う必要も無い前提条件としてもいいかもしれません。
それでは、訴えの事実は確かに存在して行為だけをみればセクハラであると考えられるけれども、そうではなく正当行為なのでセクハラにはならないのではないかと思われる事件を紹介します。
- はてなブックマーク - 痛いニュース(ノ∀`):「内科検診で胸触られた、乳房つかまれた」 女子高生120人苦情→校医「正当な医療行為」と批判…北海道
- はてなブックマーク - セクハラ?診察?―学校健診の曲がり角:日経メディカル
2つのブックマークで紹介されている記事にある行為のある部分だけをみれば「高校で複数の女子生徒が胸を触られたり掴まれたりした」となるでしょうが、実は健康診断における医師の診察です。では正当な医療行為でまったく問題ないかと言うと、それならニュースにもならないわけで、問題であるとする意見もあった為に騒ぎになったのでしょうが。
下の記事は登録することで全文が読めて興味深い内容だろうとは思うのですが、登録しないでも出ている最初の部分しか読んでいません。