時計の針

時計の針のなかでいちばん正確なものはどれかというのをだいぶ前に何かで読みました。時間を表す短針と分を表す長針。そして秒を表す秒針。
単純に考えれば、最も細かい時間をあらわす秒針がいちばん正確で、次に長針、そして短針という順番になるのではないでしょうか。
ところが、それとは逆のことが書かれていたので印象に残りました。短針の位置による今が何時なのかというのが間違っていることはほとんど無いが、長針と時刻の分の値には5分位の誤差があることも多いし、秒針にいたっては全く時刻と関係ない秒を指していることも多いからという理由でした。


この話を思い出したのは、http://d.hatena.ne.jp/arakik10/20090602/p1の『過去の学習指導要領で「有効数字」を検索してみる - あらきけいすけの雑記帳』を読んだからです。時計の針を有効数字と同じ考え方で評価すると、せいぜい長針までが有効数字で、秒針は有効数字以下の値を示しているといったところでしょうか。ストップウォッチ的な、何秒間というのを計るのには秒針が有ったほうが良いですが、今が何時かという時刻を表すのには秒針は不要ということです。


有効数字というか誤差に関連したクイズも思い出しました。

  • 約60メートル巻かれている新品のトイレットペーパーから55メートルを取り除いたら、残りは何メートルか?

答えは5メートルでは勿論ないですし、約5メートルでもありません。