赤信号と青信号

赤信号と青信号のどちらかひとつを選ぶとしたら、どちらを選ぶか。またその理由は? という問題を思い出したのは、「緊急停止装置の電源切れたまま電車走行」というニュースを見たからです。

 JR西日本は5日、東海道線湖西線などで、緊急列車停止装置(EB装置)の電源が切れたままの電車が運行していたと発表した。

 JR西によると、7月4日午前11時55分ごろ、京都発近江舞子行きの湖西線普通電車の運転士が、EB装置が作動していないことに気づき、指令所に連絡した。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100805/crm1008052004026-n1.htm


この緊急列車停止装置は、タイプでいえば赤信号と同じです。赤信号タイプの装置は、動作によって禁止や停止という機能をはたします。では、装置が動作していないときはどうなるでしょう。
赤信号だけしかない交差点で信号が故障してどちらも点灯しない状態だったら、どちらの車も進んでいいものだと思ってしまうことでしょうし、そう考えると赤信号タイプの装置は故障によって事故に繋がることもありそうです。今回のように事故などにはならないこともありますが、安全性の点では赤信号だけというのはおすすめできません。


青信号タイプの装置の場合は、動作することによって了承や進行という目的を果たすので、装置が動作していないと進むことはできません。安全性の面では、こちらの方が優れています。しかし、青信号が点灯していない場合に、進んではいけない状況なのか、それとも装置の故障なのかという区別は出来ません。


赤信号と青信号の両方を使うことができれば、青信号の点等は進め、赤信号は止まれ、そして青信号も赤信号も点灯していなければ装置が動作していないことがわかります。