粉ミルクのCM

赤ちゃん用のオムツのCMはTVでよく見かけますが、粉ミルクのCMは見たことがありません。これは自主規制によるものだということです。
WHOとユニセフによる「母乳代替品の販売促進に関する国際基準」も関係しているかもしれません。ただしTVCM以外の雑誌などでの宣伝は行われているし、規準では禁じている病院などでミルク会社の人が作り方の説明をしたりサンプルを配ったりということも行われているので、国際基準を守っているというわけでもなさそうです。

1981年、WHOとユニセフによって「母乳代替品の販売促進に関する国際基準」が策定された。母乳代替品を病院で販売することや、宣伝の禁止、粉ミルクを理想化したような表示、サンプルの配布などを禁止している。

粉ミルク - Wikipedia

ちなみに日本は1981年の国際基準の草案の採択を棄権したようです。


この国際基準は、販売促進に関する規制であって、粉ミルクの使用そのものへの規制では無いと思うのですが、インターネット上にある日本語のページを検索した限りでは母乳推進の主張を補強するものとして使われていることが多いみたいでした。


WHOや日本ユニセフのページで「母乳代替品の販売促進に関する国際基準」について何か書かれていないか検索してみましたが、途上国に関する資料のグラフの項目に見つかったくらいで、めぼしいものはありませんでした。とくにWHOやユニセフが、日本での粉ミルクのCMに対して何か目立った運動をしているということは無さそうです。


(追記)
日本ユニセフでは母乳を推進する活動はしているみたいです。
参考:http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_hospital.html「赤ちゃんにやさしい病院」