0で割る2

0で割るということを日常的な感覚で理解することはできないでしょうか。小学校での数の概念や計算で、リンゴやおはじきなどの物を使って説明しているように。


3×5という掛け算を、リンゴが3つのせられた皿が5枚あるときのリンゴの数を求めることだと説明することがあります。

0×5の場合にも同様に、リンゴが0個のせられた皿が5枚あるときのリンゴの数で考えることも一応は可能です。一応というのは、なぜリンゴなのかという疑問が生じるからです。皿の上にリンゴが無いのは確かですが、ミカンも無いしナシも無し。ありとあらゆるものが皿の上には無いわけですから。

3×0の場合でも、リンゴが3個のった皿が0枚あるという説明は可能ですが、これもリンゴが3個のった皿が無いのになぜリンゴが3個のった皿だとわかるのかという疑問に答えられません。


割り算の場合もリンゴと皿で考えてみます。

4÷0
これを4個のリンゴを0枚の皿に配ると考えると、無い皿に配ることはできないので答は0余り4となるような気がします。
4個のリンゴを0個ずつ配るのには何枚の皿が必要かと考えるならば、皿が何枚あってもリンゴをのせないのだから4個のリンゴを配ることはできません。これは0で割ることができないということの説明に使えそうです。
しかし、0枚の皿に配るという最初の考え方ではダメなのでしょうか。