ローマ字で使う文字、使わない文字

ローマ字というと、AやBなどのアルファベットを使って日本語を表記する方法です。正確にはAやBなどの文字のことをローマ字と呼ぶので、ローマ字を使った表記はローマ字綴りとなります。でも一般的な使い方としてローマ字綴りの意味でローマ字と呼ぶのも別に間違いともいえないでしょう。


ローマ字で使う文字は、まずAIUEO。これがあいうえおになり、他の文字にもAIUEOは使われます。
次にカ行で使うK、タ行のTと続いていきます。
とりあえず、次の19文字があればローマ字は使えます。


AIUEOKSTNHMYRWGZDBP


しかし、方式によっては別の文字を使うこともあります。
ヘボン式では「じ」をJI、「ち」をCHIと書くのでJやCも必要です。「ふ」はFUなのでFも使います。これで22文字。
残るQLXVのうち、ヴァイオリンのヴを表記するのにVも使います。

QLXはヘボン式や日本式、訓令式といったローマ字では使いません。


しかしながらパソコンのローマ字入力という、ローマ字綴りとしては新しいけれども圧倒的な利用者がいる方式*1ではQLXも使えるようです。
AIUEOと組み合わせると、次のようになります。


Q:くぁくぃくくぇくぉ
L:ぁぃぅぇぉ
X:ぁぃぅぇぉ


QUは「く」ではなく「くぅ」となったほうが規則的な一貫性が高いような気もしますが、あまり使うことは無いかも。
「ふ」で使うFでもQと同様にUと組み合わせた場合が例外になっていますが、これはFUが「ふ」というローマ字の規則に沿ったからでしょう。


F:ふぁふぃふふぇふぉ


「し」のSHIや「ち」のCHIも別の母音と組み合わせた場合の挙動はFと似ています。


SH:しゃししゅしぇしょ
CH:ちゃちちゅちぇちょ


Cの場合は、また違った不思議なことになります。


C:かしくせこ

*1:ただし、日本語入力ソフトによって微妙に違いはあるみたい。