理系っぽく理想男子について語る

人間の集団の動きを気体分子の動きにのように予測する方法がある。個々の気体分子の動きは予想できなくても集団としての気体の動きが比較的簡単な方程式で示せるのと同様に、個々の人間の動きを予想できなくても集団としての人間の動きは予測可能になる。満員電車での人の動きを思い浮かべれば、個々の人の区別や考え方などが関係なく単純な流体のようになるということも実感できるのではないだろうか。
気体について考える場合にボイル=シャルルの法則に従う仮想的な気体を想定することがある。実際の気体は法則からのずれがあるが、計算の簡略化や概念の理解のためには仮想の気体も有用である。これを理想気体という。


理想男子は、理想気体と同様に計算の簡略化や概念の理解のために考えれれた仮想の構成単位である。より単純化した場合では、1種類の仮想人子しか使わないが2種類使うことでより有用性が広がる。2種類の仮想人子は理想男子、理想女子と呼ばれるが、一般用語との混乱が無い場合には単に男子、女子とすることも多い。
気体分子のアナロジーを使えば、酸素分子と水素分子が混合された状態でなんらかのきっかけ、火花放電などによって反応が促進されて水の分子が生成されるのと同様に、理想男子と理想女子もある条件化でペアを生成する。