教科書と掛け算と順序

掛け算の順番に関する話。小学校2年生の教科書で実際にどうなっているのかを紹介します。
紹介するのは東京書籍の「新しい算数2」の下巻。


12ページの問題では、掛け算の式とあう絵を線で結びます。2×5と5×2、4×3と3×4が出ていることから明らかに順序を意識していることがわかります。


21ページの問題は、もっと直接的に式の順序を問う問題です。えんぴつを1人に2本づつ5人に配る場合と、2人に5本づつ配る場合では違う式になるのが教科書の求める正解で、式の順序が逆ならば不正解になるのでしょう。その次のみかんの問題でも同様です。


30ページでは交換法則も教えています。ただし、答えが同じになるという説明なので、式が同じであると言っているわけではありません。


教科書の中身が絶対というわけではなく、たとえば鎌倉幕府が1192年に設立というのは最近の教科書には書いていないようです。だから算数の教科書が変わる可能性も全く無いわけではないにしろ、現在の教科書では掛け算の順序には意味があるとしていて、小学校では教科書に沿って教えているようです。