無罪と有罪と罰金

同じ事件の裁判結果の報道で、タイトルが分かれていたのが面白いと思いました。


まず朝日新聞が一部をつけてはいるものの無罪
「裸の女児CG作者、一部無罪 「児童ポルノ控訴審朝日新聞デジタルhttp://www.asahi.com/articles/ASK1R6454K1RUTIL05M.html


NHKは有罪
「「写真参考のCGでも児童ポルノ」2審も有罪判決 | NHKニュース」 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170124/k10010850951000.html



産経と時事は罰金


「CG児童ポルノ制作・販売のデザイナーに罰金30万円のみの判決 東京高裁、執行猶予の1審判決破棄 - 産経ニュース」 http://www.sankei.com/affairs/news/170124/afr1701240024-n1.html


「裸体CG作成、二審は罰金30万円=児童ポルノ禁止法違反−東京高裁:時事ドットコムhttp://www.jiji.com/jc/article?k=2017012400053&g=soc


判決としては地裁の懲役1年で執行猶予3年と罰金30万円から懲役が無くなって罰金だけになったわけですが、それを朝日は一部無罪と報じて、NHKは有罪とタイトルに持ってきています。なんとなく朝日は被告側で、NHKは検察側の立場でタイトルを考えたのかなという気がします。
産経と時事は中立的というか、高裁の判決結果である罰金をタイトルに使っています。産経は罰金30万円のみと、のみをつけていて、これは地裁では懲役があったことをふまえているのでしょう。

朝日新聞の一部無罪は、“被告の二つのCG集のうち、児童ポルノにあたるとされた画像を含まないCG集の提供も一審は有罪としていたが、その点は高裁は無罪と判断した。”というのをふまえているのかもしれません。
この無罪と判断した物に関してはNHKの記事中でもふれています。産経と時事の記事には書かれていません。