機械の意識

人力検索はてなから、http://www.hatena.ne.jp/1138120442の質問について。

機械の意識の有無を判定する方法について。
将来、「心を持つ人工知能を造った」、あるいは「人間の意識をコンピュータに転移することに成功した」と主張する人が現れたとします。そのコンピュータを前にしたとき、どのような方法によれば意識の有無を判定できるでしょうか?
※知性の有無の判定ではありません。また、そのコンピュータは「人並み」の応答はできるものとします。

知性の有無を判定する方法はあるが、意識の有無を判定する方法は無いとされている。でも、せっかくなのでいくつか考えてみました。

1.自分の意識を転移してもらう
そうすれば、意識があるかどうかは転移された自分にとっては自明。 ただし、それを証明する方法は無い。もしあるのなら、自分の意識を転移する必要など無く、単にコンピュータに自分に意識があるかを尋ねればいいことになる。
2.量子力学コペンハーゲン解釈を使う
波動関数が収縮するのは、意識を持った者によって観測された場合である。という量子力学コペンハーゲン解釈を使って、意識の有無を確かめる。 具体的な実験方法は思いつかない。コンピュータの観測によっての収縮か、それを人間が観察したことによる収縮かと確かめる方法は無いかも。「ウィグナーの友人」という思考実験が参考になるかも。
3.意識などもともと存在しない
光を伝える媒質として考えられていた「エーテル」は、その存在を確認することが出来ないことから否定された。同様に、意識の有無により違いが観測できないのならば、意識は存在しない。


量子力学に関連したSFの紹介。「宇宙消失」は、コペンハーゲン解釈をそのまま使用。「時間的無限大」はウィグナーの友人が思考実験ではなく実際に登場。


宇宙消失 (創元SF文庫)

宇宙消失 (創元SF文庫)

時間的無限大 (ハヤカワ文庫SF)

時間的無限大 (ハヤカワ文庫SF)