毒を食らわば2
母親にタリウムを飲ませて殺害しようとしたとして、殺人未遂で逮捕された少女が家裁に送致されました。本人は、容疑を一貫して否認しています。
少女を家裁送致 タリウム殺人未遂事件
静岡地検沼津支部は8日午後、母親(48)に劇物のタリウムをのませたとして、殺人未遂の非行事実で静岡県伊豆の国市の少女(16)を静岡家裁沼津支部に送致した。昨年10月の逮捕から約4カ月にわたり、少女は容疑を一貫して否認。静岡県警は、同県内で過去5年間に個人でタリウムを購入したのが少女だけだったことなどを突き止め、「犯人は少女以外にあり得ない」と結論づけた。
家裁沼津支部は近く、少年審判を開くかどうかなどについて判断する見通し。
県警は昨年10月31日、同年8月から同10月にかけて、母親にタリウムを摂取させて殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで少女を逮捕。
調べに対し少女は、自宅近くの薬局でタリウムを購入したことや、母親の容体の変化などを日記に記録していたことを認めている。「タリウムは高校の部活動の実験用に買った。日記は創作を交えて書いた」などと供述しているという。
少女の日記には、自宅の麦茶やジャムにタリウムを混ぜて母親に摂取させ、容体が悪化していく様子が細かく描写され、「逃げ切ってやる。捕まるものか」などと心情を吐露するような記述もあった。県警は、関係者からの聞き取りなどから、日記の内容は信ぴょう性が高いとみている。
(03/08 14:09)
参考リンク
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060309-00000015-mailo-l22
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/thallium_attempted_murder/
状況証拠から、警察は逮捕された少女が犯人だと結論づけたようです。まず、静岡県内で過去5年の間に個人でタリウムを購入したのが少女だけだったのが正しいとして、それが必ずしも犯人だと断定できないことは、以下のようなことを考えればわかります。
それから、少女が購入したタリウムを別の人物が使用した可能性です。
可能性だけならば、誰でも犯人でありえます。ミステリー小説とかだと、最初に疑われていた容疑者は無実で、他に犯人がいたりするのですが、実際にはどうなんでしょう。
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毒を食らわば