赤外音楽

Life is beautifulhttp://satoshi.blogs.com/life/2006/05/post_10.htmlにあるエントリ「子供達にだけ聞こえる超音波着メロ」に関連して。

「授業中にはケイタイの電源は切るように」

 こんな規則は今や世界中の学校にあるが、そんなの裏を書く特殊な着メロを使う子供たちがイギリスで増えているらしい。

 Pupils perform 'alarming' feat - Metro.co.uk(英文)

 人間の耳はある程度以上の周波数の音(超音波)を聞き取ることは出来ないが、その上限の周波数には個人差があり、特に年齢が大きく影響する。20才を超えた辺りから、ちょうどボーダーラインの18〜20KHzが聞き取りにくくなるのである


少し前に、似たような記事を読んだことがあったので探してみました。http://japanese.engadget.com/2005/11/29/mosquito-anti-teen-device/の「十代にだけ聞こえる音撃兵器」というものです。目的は違いますが、どちら同じように若者にだけ聞こえる高い周波数の音を使っています。場所もイギリスなので面白い偶然です。

ウェールズのセキュリティ・コンサルタントHoward Stapletonが、若者にだけ聞こえる不愉快なノイズを発生させる装置"Mosquito"を開発した。コンビニエンスストアなどの店頭を「占拠」して商売の邪魔になる若者を退散させることができるという。


しかし、これは偶然の一致ではなくて、両者には関連があるようです。最初に引用したエントリがリンクしている英語の記事の"Pupils perform 'alarming' feat"に書いてありました。

Techno-savvy pupils have adapted the Mosquito alarm, used to drive teenage gangs away from shopping centres.


"Mosquito"というのは、二番目にリンクした先で紹介している若者を追い払うための装置の名前です。その装置の発する音を録音して携帯の着信音にしたようです。"Teen Buzz"と名づけられたこの着信音が携帯から携帯へと広がって流行したようです。"Mosquito"の発明者Howard Stapletonさんは「教師は1メートル位まで近づかないと聞こえないのに、自分たちはもっと遠くから聞こえるのが面白いのだろう。」のようなコメントをしています。それ以外にも、自分たちを排除するための装置である"Mosquito"を、自分たちの為に逆利用してやったという満足感もあるのかもしれません。