本に支払うコスト

http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2006/10/post_733.phpの「高い雑誌」の中の以下の部分に関して。

漫画も小説も、今後は本の値段は上がっていくだろう。安くなることはまずない。すると、高いから買えない、という人がどうしても増える。図書館で借りて読むことになるかもしれない。大多数が図書館で読むことになったら、図書館からの注文数だけ本を作り、それで採算が取れる値段にすれば良い。たとえば1冊が今の10倍以上なっても良い。大勢が借りて読むのならば、それがごく自然な値段といえる。
 また、その10倍以上になった本を、個人で買う人もきっとまだ存在する。その人は、自分が持っているものに対して、今より10倍以上満足できるだろう。持っている人間がそれだけ少ないのだから。
 こういう未来になってほしい、という意味で書いているのではない。商品の値段とは、その程度のもの、そうやって決まるものだ、という意味である。


昔の映画などのビデオがこんな感じだったかなと思いました。定価が1万円以上もして個人で買う人はあまりいないが、レンタルビデオ店が買うことだけでも採算がとれるようになっていたと聞いたことがあります。
その後に値段は安いがレンタル禁止のセルビデオなどが登場して、だんだんと安くなっていったわけです。


値段が高い本でも買う人がいるというのはその通りだと思います。今でも、値段の高い豪華本や愛蔵版のようなものが出版されていて、それを喜んで買う人がいるからです。
その一方で100円ショップやコンビニエンスストア向けの安価な本も沢山あります。また、青空文庫のように著作権の切れた物をインターネット上で公開しているところもあります。