批判者たち

http://www5f.biglobe.ne.jp/~iyatsue/yabuishamap.htmの『「全国ヤブ医者マップ」の恐怖!』やhttp://d.hatena.ne.jp/NATROM/20070417#p1の『ヤブ医者マップは役に立たない 』とそこで批判されている
http://waiwai.map.yahoo.co.jp/map?mid=yrHK7KrEm9L7nZDwgjPC9Ars0dfqLA4He6PDmw--の『全国ヤブ医者マップ〜こんなトコ二度と来るか!〜 - ワイワイマップ - Yahoo!地図情報』に関して。
何というかレストランなどに対する批判に対して料理人が怒ったりするのと似ているかなと思いました。他にもアマゾンのレビューなど、素人の批評は世に溢れています。
しかし、素人の批評に文句を言いたくなるのは理解できるとして、それならば専門家の認める基準によるガイドというのもあってもいいのではと思います。例えば、以下に引用するような事実があっても、その具体的な病院名などの内容を患者が知ることは今のところ出来ません。

心臓手術 件数で死亡率に差
年25件未満、100件以上の2倍


冠動脈バイパス手術を行う天野教授(中央)=順天堂大病院で 心臓手術を年25件未満しか行っていない病院の死亡率は年100件以上の病院と比べて約2倍高い――。

 日本胸部外科学会は昨年10月、このような調査結果を発表した。手術件数と治療成績が相関することが全国約470施設を対象にした大規模調査で初めて証明された。

 ヨーロッパなどでは、手術件数が多い方が成績が良いことを前提に、心臓手術を行う病院数に制限を設けている。このため、一病院当たり年間1000件を超える手術数も珍しくない。一方、日本では、年間100件未満の施設が68%を占める。

 学会では、今回の調査結果を基に「今後、日本でも手術を行う医療施設の集約化を検討する材料にしたい」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/jitsuryoku/20070110ik05.htm


まあ、全国の病院の治療成績のデータというのは、たとえ医療関係者でも簡単に知ることはできないでしょう。しかし、そういった具体的なデータ以外にも専門家ならではの意見というのは参考になると思います。

医者の世界には「後医は名医」という格言があるのです。この「熱が出て……」という事例の場合には、最初に「38℃の熱があります。その他にとくに自覚症状はありません」という30〜40代くらいの患者さんを診たときに、「じゃあ、白血病を疑って精密検査をしましょう」という医者はまずいません。インフルエンザの検査くらいはするかもしれませんが、一通りの診察をして、全身状態に大きな問題がなさそうなら、「抗生物質と解熱剤を処方して自宅療養」というのは、ごく一般的に行われている「治療」なのです。ほとんどの患者さんは、それで良くなりますし(そもそも、もともと元気な人であれば、抗生物質すら「必要」ではないのかもしれませんが)。

 でも、「2週間経っても熱が下がらない」ために他の病院を受診した、という場合、その「第二の病院」の医者は、こう考えるわけです。「ずっと発熱していて、抗生物質が全然効いてない。ということは、白血病も含めた頻度の少ない疾患も考えなければならないな」と。

http://www5f.biglobe.ne.jp/~iyatsue/yabuishamap.htm

これなどは、一度病院に行ってたいしたことがないと診断されても、症状がおさまらなかったらまた行った方がいいのではないかという点で参考になりました。

役に立つのは、せいぜい、病室がきれいとか、食事がうまいとか、待ち時間が少ないとか言う情報ぐらいであろう。

http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20070417#p1

こういったことは、結構重要だと思います。入院する時に病室ごとにトイレがついているとか、シャワー室があるなんていうのがわかるとしたら便利でしょう。シャワーがあびられなくても、シャンプーができ洗面台のある病院もあります。こういった、病気の治療とは関係ないかもしれないけれど、大切なことは色々あります。あとはお金の話とか。出産費用などは保険の適用外なので、病院によってかなりの差があるようです。