エスカレータ

http://www.excite.co.jp/News/bit/00091187193590.htmlの「エスカレーターは「片側をあけない」のがマナー? エキサイトニュース」に関して。

社団法人・日本エレベータ協会に聞いた。

「もともとエスカレーターは片側をあけないで乗ることが基本です。片側をあけ、急ぐ人が歩いて通るというのは、自然発生的に生まれてしまったもの。本来は、ステップの黄色い枠の中に立ち、必ず移動手すりを持つというのが、正しい乗り方ではないでしょうか」
と、事務局長の井出さんは言う。

その理由は、「安全装置が動作した時や停電の時は急停止するから、転倒を防ぐため」ということ。また、なぜ両側に乗るべきなのかというと、「片側だと輸送効率が悪いという理由のほか、移動手すり側の手が不自由な人などもいるから」ということのようだった。


これは少し責任逃れのように感じます。自然発生的に歩くようになった現状に合わせるのならばそれに合わせた安全対策を行うか、もし歩くことが本当に危険なのならばもっと積極的に歩行しないように啓蒙を行っても良いように思うからです。また安全性と輸送効率というのは両立が難しいのではないでしょうか。安全性を優先するならば二人並んでよりも一人の方が、そして前後にも間隔をあけた方が良いでしょうが、これは輸送効率は下がります。逆に輸送効率を最優先ならば、両側ともに歩けばいいわけです。


ベビーカーや車椅子でエスカレータに乗ることも、安全面からは望ましくないでしょう。実際ベビーカーでエスカレータに乗らないようにというアナウンスもされていることが多いようですが、沢山のベビーカーがエスカレータを利用しているのを見ることもまた多いです。車椅子の場合も、介助者がいる場合はベビーカーの場合と同じようにエスカレータに乗ることもできるし、一人でも練習することで乗れることもあるみたいです。
車椅子でエスカレータを利用する場合に、複数のステップが平らになって広い面を作り出せるエスカレータもありますが特別の操作が必要になります。例えば全てのステップをこのように大きな段差にすることで歩けないようにするエスカレータも考えられます。ただ、この場合は何らかの理由でストップした場合に困るかもしれません。


ベビーカーや車椅子でも利用しやすいようにするには、階段ではなく坂道にする方法もあります。水天宮間駅から東京シティエアターミナルに向かう通路には坂道もそのまま進める動く歩道があります。大きなショッピングセンターでも買い物客がカートを使うことが多いからか、斜めの動く歩道というか平らなエスカレータがある場合があります。