405年生きた二枚貝殺害される 

はてなブックマークの最近の人気記事で紹介されていたhttp://www.asahi.com/science/update/1029/TKY200710290036.htmlの「asahi.com: 405年生きた二枚貝発見される 最長寿の生き物 - サイエンス」に関して。

大西洋のアイスランド沖海底から引き揚げられた二枚貝が400年あまりも生きていたことが明らかになった。これまで知られている動物の中で最も長生きとみられる。英バンゴー大学が28日、ウェブサイトで明らかにした。

 この貝は大きさが約8.6センチ。昨年、同大学の研究チームが採集した中にあった。貝殻は、温かくエサのプランクトンが豊富な夏場に成長するため木の年輪のように1年ごとに層ができる。それを顕微鏡で数えたところ、年齢は405年から410年の間で、これまで最長とされていた二枚貝よりさらに約30年長いという。

 研究チームは「この貝が若いころ、英国ではシェークスピアが『マクベス』や『ハムレット』を書いていたのだ」と、長寿ぶりをたたえた。採集時は生きていたが、年齢を調べる時に肉をはがしたため、偉大な生涯を終えたという。

 研究者の一人は「何もしない静かで安全な暮らしだったから長生きできたのだろう」とコメントしている。

http://www.asahi.com/science/update/1029/TKY200710290036.html


最後のコメントにえらい皮肉を感じました。“静かで安全な暮らし”に終止符を打っておいてよくこんなことを言えるものだと感心しました。
(追記)まあ大きさが8.6センチで、見た目でもその長寿がわからなかったという点は情状酌量の余地はあると思います。しかしながらそれでもあのコメントはひどいと思います。(追記ここまで)


ブックマークのコメントにもありましたが「最長寿の生き物」とすると間違いでしょう。植物では、もっと長生きのものがあるからです。あとは、アメーバや細菌のように分裂することによって増える生き物を分裂の前後で個体の連続性が保たれていると考えるならば、寿命に限りはないと考えられます。
それから不老不死のクラゲというのもいるみたいなので、クラゲを動物に含めるならば、動物として最長寿というのもあやういかも。


参考
http://www2u.biglobe.ne.jp/~moozoo41/ 「ベニクラゲ研究室  不老不死の生物」
http://blog.livedoor.jp/chemconsulting/archives/50243605.html 「技術士(化学部門)CANのブログ死なないクラゲがいる ベニクラゲは不死クラゲ へぇ」