読み書きソロバン

http://d.hatena.ne.jp/REV/20080212/p4の「基礎医学を義務教育化したら、どんな効果が予測されるか - REVの日記 @はてな」と、そこで紹介されていたhttp://mediasabor.jp/2008/02/post_324.htmlの「基礎医学を義務教育化したら、どんな効果が予測されるか 専門家や海外ジャーナリストのブログネットワーク【MediaSabor メディアサボール 】」に関して。


最初から話がずれてしまうけど、応急手当的なことに関しては多くの人が習得することのメリットが大きいと思います。少し前から自動車教習所でも心配蘇生法などの救急法を教えるようになっています。呼吸や心臓が停止した場合の心肺蘇生は、一刻もはやく開始した方が蘇生率が高まります。最近ではAEDと呼ばれる心肺蘇生のための装置を誰でも使うことができるようになったので、その使い方も知っているといざというときに役立ちそうです。

万博が始まった当初は、まだ肌寒い3月でした。暑い夏が終わる9月の閉会までの約半年間の間に、熱中症になった方が313人、心停止状態になった方が3人いました。
そして、この心停止状態になった3人の方達の命が、AEDによって救われました。
いずれも、万博の警備員やスタッフ、救急隊、たまたま居合わせた、医学生らの手によって心肺蘇生法とAEDが実施されました。
心臓マッサージをする人、AEDを装着する人、会場に待機していた救急隊を呼ぶ人・・・機敏な動きと見事なチームワークで救助活動によって大切な命が助かりました。

http://aed-new.blogspot.com/2008/01/aed_29.html


しかし、一般的な基礎医学を習得した場合の効果というのについては、少し悲観的に考えています。前に「過労死」で医師の過労死について書きました。医師でも過労死になるということは、医学的知識が過労死を防ぐのにあまり役に立たないのではと思ったからです。もう少し一般化して考えると、医師の平均寿命はそれ以外と比べてどうかということです。看護師の平均寿命でも同じです。そこに有意な差があるのならば、何らかの原因があるのではと推察されるからです。でも、逆に寿命が短い可能性もあります。夜勤や当直といったものがある勤務は、健康には良く無さそうだからです。だから以下に引用するような効果はあまり望み薄な気がします。

4)生活習慣の改善が進み、高血圧、心臓病、肥満、感染症の抑制につながる。

5)何よりも、自分の身体について学ぶのであるから国民の健康意識に直接訴える
  ことができる。自身の健康に無関心ではいられなくなる。

http://mediasabor.jp/2008/02/post_324.html


“国民の医学知識を看護師なみに引き上げることが出来た”場合の効果というのは、現在でも医学知識のある看護師や医師のデータを集めることである程度予測できるからです。