はしか

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/125714のニュース『「はしか流行の兆し 神奈川、福岡、北海道」リビング‐健康ニュースイザ!』に関して。

全国のはしか患者の報告数が今年に入って約2200人に上り、南関東を中心に流行の兆しが出ていることが、国立感染症研究所が26日まとめた速報値で分かった。
 研修所では「はしかの流行期は春から夏にかけて。現状のままでは3月から4月にかけて流行がさらに拡大する可能性が高い」として、ワクチン接種を呼び掛けている。

(略)

 日本のはしか対策は世界各国に比べて遅れており、医療関係者の間では深刻な国際問題にもなっている。米疾病対策センターCDC)は先週、米国で昨年流行したはしかの感染源が、米国に遠征試合にでかけた日本の少年野球の選手だったと報告をまとめたばかり。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/125714


“感染者の半数以上が過去にワクチンの接種歴がなかった。”とあるのでワクチンの接種率が低いことが流行の原因の一つでもあるようですが、ワクチン接種をしていても感染しないとは限らないようです。だからはしか対策が進んでいるはずの米国でもはしかが流行したりするということなのかも。


(27日追記)
去年のニュースですが、はしかの流行に関するこんなものも見つけました。

 麻疹は、免疫がない人が感染したらほぼ100%発症する。そのため、予防はワクチン接種しかない。厚生労働省が2年前に行った調査によると、ワクチン接種率は、2〜19歳は95%以上で、これは集団発生を抑えるのに有効とされる数字。20歳以上が90%未満だったのと比べると、むしろ10歳代〜20歳代前半の若者は、ワクチンの接種をよく受けた世代であると言える。

 それなのに集団感染が、なぜ起きたのか。

 まず、ワクチン接種率の上昇に伴って、麻疹の流行が減り、病原体にさらされる機会が少なくなったことが挙げられる。そのため、ワクチン接種した人の免疫が、増強(追加免疫)されることなく、弱まった。もう一つの要因は、1回のワクチン接種では免疫ができない人が5%程度存在することだ。ワクチンを接種しても十分な免疫がない人が増えてきて、今回のように局所的に広がったと見られる。一方、度重なる流行を経験した中高年は、免疫力が強いため感染の心配はほとんどない。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070518ik06.htm


ワクチンの接種率が高い10歳代から20歳代前半ではしかが流行して、接種率の低い中高年ではそうでもないという記事もあります。過去に何度も流行を経験した中高年は免疫力が強いという分析です。
だからといって、免疫をつけるためにはしかを流行させるわけにもいかないでしょうからワクチン接種にたよる以外の良い方法は無いのでしょう。