ニセ科学の存在しない世界

いわゆる「ニセ科学」と呼ばれているものがあります。科学では無いものを科学のように装っているというような意味で使われていることが多いようです。
この「ニセ科学」の存在しなくなった世界があったとしたら、どういったものになるのかというのを考えてみました。


まず思ったのはスタートレックに登場するヴァルカン星のような世界です。でもヴァルカン星だとニセ科学以外の非論理的な存在も無くなってしまいそうなのが難点かも。アイドルグループとかもいない世界ではつまらなそうです。
理系の人々」に登場するような人たちばかりの世界があればニセ科学も存在しなくなるかも。でも、論理的におかしな物にたいする薀蓄が語れなくてストレスがたまるかも。


SF小説からはJ・P・ホーガンの「断絶への航海」に出てくるケイロンの社会や、ロバート・J・ソウヤーの「ホニミッド」のネアンデルタール社会、林譲治の「ウロボロスの波動」などのAADDに属する人たちなどが思い浮かびます。
これらに登場する科学や論理を基本とする社会は、優れた社会だというように描写されています。旧来の社会と対比させることで、そういった効果を高めています。


逆に科学や論理による社会を否定的に書いているものもあって、有名なところではハックスリーの「素晴らしい新世界」があります。他にもユートピアもしくはディストピアを扱った小説に出てくる社会は、論理や科学に基づいていることが多いですがあまりよい世界とは感じられません。