コーヒーと名古屋と韓国

名古屋ではコーヒーに豆が付くそうです。たしか朝の時間帯だとトーストや卵も付いたりもするような。

ある時、日帰りの大阪の街見学ということで希望者を募集した。地元のおばさんやおばあさん達が集まった。現地についてあちこち見て回った後、小グループに分かれて喫茶店に入った。頼んだコーヒーが運ばれてくる。そこでおばさん達が騒ぎ出した。

「豆は?」「豆がないがね」「なんで豆がついとらんの」



名古屋の喫茶店では伝統的に、コーヒーを頼むとピーナツやあられなど小皿に載ったお菓子がついてくる。今ではそういう店ばかりではなくなったが、おばさん達が普段行く古い喫茶店はそうなのだ。だから名古屋近辺のおばさんは、「コーヒーには豆がつきもの」と信じている。

http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20090817/1250485307


これを読んで思い出したのは韓国ではコーヒーに砂糖やミルクは付かないという話です。

ホットコーヒーには牛乳やクリームをどばどば入れて飲みたい筆者なのだが、韓国のカフェでコーヒー(いわゆるハンドドリップコーヒー、アメリカンコーヒーというもの)を頼むと、日本でなら一緒に出てくるのが当然のように思われているミルク類が、なかなかやってこない。

それで店員さんに「すみません、牛乳を」と頼むと、想定外の注文がきたかのようにワンテンポおくれて「牛乳、ですか? 少々お待ちください」と言い、ちょっと大きめのコップに並々と牛乳を入れて持ってくる、そんなお店が結構多いように思われる。ミルクを入れるための小さい容器が、最初から用意されていないのだ。

http://www.excite.co.jp/News/bit/E1234509076832.html


豆が付いてこないことで騒ぐ名古屋のおばさんを笑う人も、コーヒーに砂糖やミルクが付いてこなかったら騒ぐかもしれません。