電球問題
ブルーバックスの「物理トリック だまされまいぞ!」という本について。だいぶ前に読んだのですが、今でも覚えている問題があります。
電球が3つとスイッチのついた回路があり、スイッチをオンにすると電球が点灯します。さて、その順番は? というものです。
――――――――――◎―――――――――――
| 電球B |
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◎電球A ◎電球C
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―――(+)電池(−)――スイッチ―――――
ほとんど一瞬でつくといっても、電線が長くなったり、短い時間を考えれば、まったくの一瞬ということは無いはずです。同時につくとしても、電気の流れる速度は無限ではないので、いくらかの時間はかかるはずです。
ありそうな回答例をいくつか書いてみます。
- スイッチをオンにして一定時間後に、電球A、B、Cが同時に点灯する。
- 電流の流れる向きにしたがって、電池のプラスに近いほうから電球A,B、Cの順に点灯
- 電流ではなく電子の流れる向きにしたがい、電球C、B、Aの順で点灯。
- スイッチのある側から、電球C、B、Aの順で点灯。
- 電池(又はスイッチ)に近いほうから電球AとCがほぼ同時で、それからBが点灯。
- 逆に遠い電球Bが先で、それからAとCが点灯。
この問題は、かなり難しくて、その上、本には答えが書いていないのでだいぶ悩みました。その後だいぶたってから、「インターフェース」という雑誌の1992年5月号でこの問題が取り上げられ、7月号に解説が載りました。
電球問題自体はクイズというか思考実験ですが、この問題を考えることで、電気の流れ方を理解するのには役立ちました。
他にも、凹凸のある坂道にボールを転がす実験で、ジェットコースターのように沢山の山や谷があるようにすると、ボールがジャンプしてしまいうまくいかないというのも印象に残っています。
○→
~~-_ この辺で飛び上がってしまう
~-_ ↓
~--_ _-- _
~~--__-~ ~-_ _-~^-_
~--__-~ ~-_
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物理トリック=だまされまいぞ! (ブルーバックス (B‐483))
- 作者: 都筑卓司
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